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クラシックバイクを中心にしたオートバイ模型の制作記    【このブログはPC専用です。スマホでは写真配置が妙になります】

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05.04.

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  • 05/04/04:15

11.11.

ギアボックス・フェンダー修正

ギアボックスの取り付けは、実車同様、チェーンの緩みを調整できるよう可動式とする。
M1の六角ナットが足らないので、アドラーズネストの穴あき六角ナットをネジ切りタップを使って加工した。


エンジンを取り付けるステーもΦ3mmとΦ4mmの真鍮パイプを組み合わせて作る。
エンジンとステーとの間の「くの字」形のパネルはキットのもの。
それらをM1の六角ボルトとナットで留める。


リアサスの可動部を支えるステーを作るが、これは手工芸の「ネジ留めかしめ」を加工して作った。ネジ側の「かしめ」はネジ部分を削りとって円盤状の部品にし、受け側の「かしめ」を2つ合わせて筒状の部品を作った。また、マフラーを支えるステーを取り付け部分を付け足す。


上の円柱部品とリアサスを取り付ける部分に、さらにステーがあるので、真鍮棒を湾曲しているように削り、ネジを通す輪っかを半田づけして作成。


フレームの部品が大体できたので、全体の様子をみようとタイヤを当てて見たところ、なんとフロントタイヤの径が明らかに大き過ぎる!(写真左)このキットの完成品写真に真横からのものがほとんど無い理由はこれか!?
タイヤを代用すべく色々と探したが、1/9のキットでは見つからない。ほとんど諦めかけていたのだが、なんとレベルの1/8 Honda CB72の前輪が丁度よい感じであることを発見!これを代用することとした。ところが、当然のことだが今度はフェンダーが大き過ぎるし径が合わない。写真の赤部分のように加工しなければならない。(写真右)


キットのフロントフェンダーは、写真の一番左(橙色の丸)で分かるように途中から径を変えたかのように相当歪んでいる。そこで、赤ラインとなるよう途中に切れ目を入れて径を小さくすることとした。フェンダーが薄いのでホワイトメタルを溶かさないように温度調節しながら半田を盛っては削り…を繰り返して修正した。


径を無理やり変えたので、フェンダーの内側(赤丸部分)も外側も綺麗な円にはなっていない。まず、内側は丁度同じような径になるアルミ棒に紙ヤスリを巻きつけて修正した。外側は半田を盛ってからそれらを削りながら修正。さらに、フロントフォークに挟まれる部分の位置が変わるので、そこも削ったり半田を盛ったりしながら修正した(青丸部分)。最終的に写真右のように修正完了。

フェンダーが出来たところで、フェンダーを取り付けるステーがキットのままでは、写真左の赤丸のように部品が一体化しており可動できないことに気がついた。別に可動しなくたってよいし、面倒くさいのだが、折角なので実車と同じ構造になるように真鍮版で別部品を作り、可動できる構造に作り直した。
もちろんフェンダー側もボルト留めできるようにしないとフェンダー自体が可動できないので、こちらも真鍮版で加工。


これでやっと大枠の形ができあがってきた気がする。っが、先は長い…


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10.02.

リアサスペンション & フレーム


リアサスの上部を真鍮棒と真鍮パイプで作る。さらに、バネを受けるステーを0.4mm真鍮板を折り曲げて作成。それらを半田付けし、バネが着く部分の形を整え、更に穴を開ける。


次にリアサスペンションの可動部を作る。Φ6mmの円盤にΦ2.6mm真鍮パイプのエッジを潰して円盤を半田付けできるように加工。半田付けの後、整形しΦ2mmの真鍮棒をステーとして挿入できるようにする。


可動部を取り付けてみてから気がついたのだが、リアフェンダーの取り付け部分(写真左の赤丸印)が可動部分側についていないと、構造上可動することができない。そこで、真鍮製のΦ6mmワッシャーがあったので、そこに真鍮板から三角形に切り出した部品を半田づけし、最初に作った部品に合うように加工して、これも半田付けする。


リアサスに可動部部を付ける形を円形に削り、新たに作った部品を取り付けてみる。キットでは緑丸印のようにがっつりと接着するように作られているが、M1の六角ナットとボルトで可動できるようにとりつける。

更に星型のナット(これがナットの役割をしていると初めて知った!飾りだと思っていた)をアルミ板を鉄ャスリで削りながら作る。僅かに湾曲しているので、ゴム板に乗せてビー玉を押し付けて加工。キットと比較すると、エッジもたっていい感じになった。

リアサス完成。

次にメインフレームに取り掛かる。

メインフレームは接合部分をΦ4mmの真鍮パイプで作り、フレーム自体はΦ3mmの真鍮パイプにする。(真鍮棒にすると半田付けをする時に熱が伝わりにくいので)
板に設計図(ってほどじゃないけれど)を描き、それに合わせて部品を設置。半田付けをする際には、Φ3mmのアルミ棒を挿入して(アルミは半田が着かないので)角度を調整し、さらに0.5mm厚の板を敷いて重しで(適当なものがないのでペンチで押さえた)固定する。


次にリアサスをメインフレームに取り付ける部分のステーを作る。0.4mm厚の真鍮版をペンチで折り曲げながら加工。リアサスを可動させるため、Φ2.6mm真鍮パイプを埋め込み整形する。


バネはキットのものを使用し、バネ両側の取り付け部分は真鍮棒を旋盤でひいて作る。また、2つのバネを支えるステーには、ギアチェンジの可動部を取り付ける部分があるので、真鍮パイプを輪切りにしたもので加工した。


以上でフレームの大枠が完成。組み立ててみる。
まだエンジンを載せるステーなども作らなくてはならないので嵌めこんであるだけ。

時間をかけただけあって、いい感じ。塗装するのが勿体ないと思ってしまう。







08.27.

リアフレーム・メインフレーム下部


 リアのサスペンション構造は独特で面白い。キットは非常によく出来ているようだが、ホワイトメタルなので歪みが多く、修正は簡単だが柔らかいので強度に不安が残る。そこで、これも真鍮で作り直すことにした。ただ、最大の難関は車軸を留める部分。というのは、そこにステーが微妙に違った角度で取り付けられているから。

 まず真鍮板を切り出し、車軸をはめる部分をU字形に曲げ真鍮パイプを半田づけすることにした。半田はアルミにはつかないので、アルミ板を敷いてU字で作った部品のセンターにつけられるように高さ調整をする。
 そのあと、下部の部品を作りこれも半田付け。熱が伝わり折角つけた上部の部品がとれてしまいそうなので放熱用アルミクリップを使用して、さっと付ける。

 真鍮パイプを全部で3本(緑:車軸アジャスター用、赤:上部ステー用 黄色:下部ステー用)着けなければならないのだが、左右の角度を揃えることはもちろん(写真左)、上から見たときに3本の角度が全部違っているのでそれを合わせなければならない(写真中)。
ちなみに、キットは下部ステーから車軸受けまでがほぼ一直線(上の緑線)なので、これだと車軸と直角にならない。
 スタンドをつける部分も取り付け、やっとのことで2組完成。車軸のアジャスターは実際に調整可能にした。

 実車ではリアサスペンションの前の部分は、かなり太めのステーなのだが、キットのものは細くて弱弱しい。そこでφ3mm真鍮棒とφ2.6mm真鍮パイプで加工して作り直す。真鍮パイプを使っているのは、フレーム本体と取り付ける時に可動できるようにするため。

 φ2mmの真鍮棒とφ2.6mm真鍮パイプを組み合わせて組み付けていくが、真鍮パイプの端は取り付ける側の棒の丸みに合わせるようにアールをつけて(赤丸)削っておく。真鍮棒の端はΦ1mmになるように旋盤で加工し、穴に挿し込んで(青丸)組み合わせてからハンダ付け。
(写真右の後ろから見た状態で、緑:赤:黄の角度が違っているのが分かる)


 ひとまず完成。作り始める前に最難関を思っていた部分が出来上がりひとまず安心。キットのものと比較すると高さが低くなっているが、これは実車がそうなっているため。

 次にメインフレームの下部も重量に耐えて歪まないように作り直す。Φ2mm真鍮棒にΦ2.6mm真鍮パイプはリアと同じ。赤い部分は真鍮棒に真鍮パイプを通しておいてペンチで無理やり曲げた結果、傷だらけになってしまっているが、そこは半田を盛って修正する。

 様々なステーを取り付けて完成。キットの部品は柔らかいだけでなく、合わせ目が出てしまうだが、真鍮棒などで作り直すと、真円で歪みのないフレームとなる。





 

08.17.

Brough Superior SS100 1/9 を作る

ついに Brough Superior SS100 着手。
「ついに」というのは、まだバイクをよく知らなかった頃に図鑑(写真右)で見て、何と魅力的なバイクなのだろうと思ってから数十年経っているからだ。
キットは初めてのモデルファクトリーヒロ(MFH)。非常に高価なキットなので、そのまま作ればよいと思っていたが、なかなかそうもいきそうにない。Broughのキットは2種類あるのだが、大きな違いは、マフラーを右側に2本出す(写真左)か、左右に1本ずつか。また、リアサスがあるかないか。

憧れた写真のモデルは、1930年製でマフラーは左右1本ずつだが、リアサスがある。このパターンはネット上で写真を拾おうとしても、ナンバープレートJO 1170 のこの1台しか見つけられない。う~む。この仕様に改造するかどうか悩むところ。

ちなみに MFH のSS100 右2本出しマフラーのモデルは、ナンバーがGW2275 なので1932年 A.ロレンスのモデルと思われるが、このモデルだとタンクは黒色。でも、メタルタンク仕上げの模型としている人が多いようです。
 
 
とりあえず、リアサス有り仕様で作り始め、最後にマフラーをどうするか考えることにした。ただ、左側にマフラーを出すとなるとオイルタンクの形状も変えなければならないんだけれどね。
さて、作り始めようとしてキットを見てみたが、フロントフォークの細さが気になる。柔らかいホワイトメタルでは、自重に耐えられずに曲がってしまう恐れがある。


このフロントフォークを真鍮で作り直すのは、非常に大変そうだが、とりあえずφ4mmの真鍮丸棒を削って作ってみることにする。

まずは粗い鉄ヤスリで四角く削り、段々と形を整えていく。

磨いて光に当てながら歪みを修正していく。真ん中の写真では先端近くが歪んでいる。
2本同じものを作り(1本に4時間もかかった!)キットの部品の下部と付け替える。

角度、車軸を合わせて、キット側のホワイトメタルを溶かしてしまわないように半田付け。接合部分の半田がキット側の3本ラインを溶かしてしまったので、半田を盛って修正する。
思ったよりも綺麗に出来上がりモチベーションアップ!
さらに上側にくるバネの入るフォークをφ2.6mmの真鍮パイプで作る。

フォークの先が曲がっているので、真鍮パイプのままだと綺麗に曲げられない。そこでパイプに2mmの銅丸棒を突っ込み半田付けしてから曲げる。その後、鉄ヤスリで整形。

次にバネが入る部分の切れ込みを開ける。0.4mmドリルで穴を連続して開けた後、それらを繋げていき、切れ込みを広げるという地道な作業。
この構造のフォークはキャッスルフォークと言ってHarleyのフォークをそのまま使ったらしい。

さらに作成した2本のフォークにキットのCastleの文字が入ったステーを移植する。
ホワイトメタルを溶かさないように半田付けし、接合部分を丁寧に削って整形する。

次にフォークのキャップを作る。キャッスルフォークの構造を知らなかったのだが、ネットで調べてみると、上側のフォークを上から差し込み、その後、キャップで留める構造になってる。キャップはφ3mmのステンレスパイプ。その蓋は真鍮丸棒を旋盤で削りだし、六角ナットをつける。さらに半田でメッキ加工した。
 また、フォークの切れ込みも上部にまで拡大する。緑丸印の部分は、キャップを嵌めるための長さが足らなくなったため、2.6mm真鍮パイプを継ぎ足した部分。
更に、下側のフォークに可動式の接合部分を、φ1mmのネジで付け加える。

キットは上側フォークが分割式(しかも上部φ3mmと下部φ2.6mmと太さが違う)になっていたが、一体式に改造したことで可動可能となった。(バネはまだ作っていない)

ネジと極小六角ナットで組み上げてみると、なかなかいい感じ。