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クラシックバイクを中心に、細部に拘ったバイク模型の制作記録  

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05.19.

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  • 05/19/22:53

05.23.

完成

1/8 AJS 7R 1961     (全長約25cm)9か月もかけてやっと完成です。

完成後に必ず聞くことにしている娘の感想は 「…バッタみたい… 」
まぁね… 写真ではわかりにくいですが黒と金 金属部品とのコントラストが
大変美しいバイクに仕上がりました。   
 
   
  
     
   
    
        
   
         

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05.17.

外装 取り付け前

バイク模型を作る過程で一番楽しいのは、完成した部品を組み上げる時。
そして、外装を取り付ける前の状態が一番好き。

ということで、今回は完成直前の写真。  
 
 


 
   

欠けたタンクの修正、鏡面仕上げも完了。
ALPSのプリンターで出力したデカールは、ドットが少々気になるが仕方ない。
 

05.06.

完成! のはずが…

連休中で完成写真がアップできるはずだった。

部品はほぼ作り終え、苦手な塗装もどうにかこなした… のに

タンクの研ぎ出しをしようとして“コツン!”とぶつけて…  塗装が剥げた。

 

タンクマークを貼り、クリアも何回か重ねて吹いたのにどう修正すればいい?

っと落ち込んでないで、とりあえず予定にはなかった途中の部品の写真紹介。

 

プライマリチェーン調整のためギアボックスが可動できるように実車同様に作る。

     
 

プライマリチェーンへのオイル供給の仕掛けを 7mmアルミ棒から削り出す。
また、クラッチ板カバーを作り込み、ギアが連動するように調整。
    


ギアチェンジペダルは、キットのものを修正。ネジで締められるように加工。
リアブレーキペダルは、ほぼキットのまま。バネ可動できるよう加工。

 

 

前後ハブのカバーはAJSの特徴かもしれないが、どうも好きになれない。

カバーなし仕様にする。カバーの内側は6つの穴が開いているハブ。(本来は黒)
 忘れていたリアサスも作る。リアサスのバネは0.8mm洋白線を手巻き。

 
 
エキパイのメガホン部が大きくなるよう加工し直し、ステーも取り付ける。

   
メーター周辺は一段落ち込んでいて、そこにメーターがつく。

カウルの取り付けステーを作成し、風防は0.8mmの六角ボルトとナットで付ける。

     
 

タンク修正まで完成はお預けだが、とりあえずエンジンを載せてみた。

実車同様ボルトで留める。まぁ、やることは無いだろうが分解可能。
   

 

04.08.

クラッチ & ハンドル周り

        

2つのチェーンを組み込んだ写真を見ると、クラッチがやはり大きい。
“やはり“というのは前から気が付いてはいたのだが、
クラッチ板を作るのが
大変そうなのでキットのままにするつもりでいたのだ。

 

しかし、フレームに干渉ギリギリの大きさということだけではなく、

1961年式の精悍なスタイルを損なっている。

そこでクラッチと、その大きさに合わせたギアも作り直す。まずはギア。

歯の数を外側 36 から 32 へ、内側 30 から 24 へ。(写真の下から36302418歯)

直径にすると、外側22.9mm 20.4mm、内側19.1mm 15.3mm
 
今回、ギアの調整が面倒なので、しっかりと作図してみることにした。

ローラーの中心点になるのが黒円、ローラーが食い込む最小部分が青円。

0.4mmドリルで中心点をきっちり確保してから、1.5mmドリルまで拡大し、

ドリルの穴が青線ギリギリで納まるようにした。

正確の図と丁寧な作業の結果は上々! 調整せずともチェーンがギアにピッタリ!

 

次にクラッチ板だが、難関はクラッチ板を収めている周囲の枠。

真鍮版に穴を開けておいてから、穴が半円になるように真鍮版を細長くカット。

それを輪にしてハンダで接合。さらに高さを調節。

   


クラッチ板の作成では、まず19mmの円に合わせて0.2mm厚の真鍮円板を3枚作る。
次に18mmの円(赤)と突起部分の位置を赤と黒の線で作図。

これを張り付け、3枚同時に鉄ヤスリで削り落とす。

3枚はずれないようハンダづけしておく。
    

クラッチ板の間となる15mmの真鍮円盤と19mmアルミ円盤を作成。

仮組してみてキットと比較(写真中)する。苦労しただけのことはあるか…

 


さらに苦労して作った後輪のギアもアルミ板で作り換えることにした。
ホワイトメタルだと柔らかすぎて、
削れてしまうため。(歯の数 54 から 56 へ)

今回の作業でギアの精度が上がったため

チェーンアジャスターはほんのちょっと動けばよいだけになった。

 
アジャスターは0.2mm洋白板で作成。ネジで調整可。 

以上を組んでみる。前よりずっとスマートになった。

 


足回りがだいたい出来たので、ハンドル周りにうつる。

まず、クリップオンのハンドルバーの取り付け部を変更。

ハンドルの角度調整のために、フロントフォークにネジ留めできるようにする。

キットの輪の部分に切れ込みをいれ、外形1.6mm内径1.4mmの真鍮パイプを

0.7mm幅で切り取ったものをハンダづけして、ネジを通す部分を作る。
 

レバーは、ホワイトメタルの塊になっているが、実際は内側に溝がある。

そこで、ちょっと溝を掘った後に、上下にハンダを盛り、整形してから

再度溝を掘りなおす。これでレバーを可動式にもできる。

    

 

レバーが付く部分を削り落としてしまったので、ハンダの塊から削りだして作成
この一つの部品を作るだけで
1日仕事。

レバーをハンドルバーに取り付ける。すべてネジ留め。グリップも作らないと…

  

03.27.

タンクストラップ & 前後ブレーキ &   リアスプロケ

なんとなく完成のメドがたってきた(?)ので

タンク・オイルタンクのブリーザーパイプ取り付け口を付ける。

オイルタンクのキャップもエノット式へ…

 

タンクを留めるストラップは、0.4mmアルミ板を4mm幅で細長く切りとる。

シート側は2本のバネで留めるが、実際にタンクの取り外しができるようにしたい。

ところが適当な大きさのネジがない。そこで、2本の六角ボルトを接合することに…
 

上写真のように0.9mm真鍮パイプに六角ボルトを両側から突っ込み、ハンダで固定。

この留め金は、真鍮の金色にしたくないのでハンダで銀色にメッキ!

さらにボルトの六角部分は切り取り、六角ナットで留められるようにする。
  
バネは、適当な太さのギター弦の切れ端を、0.6mm虫ピンに巻きつけて作成。


フロント側の留め具は
0.6mm洋白線を曲げ加工。

軸を通す部分は、一旦ハンダを盛ってから穴あけ

  
バネの長さを調整しながら、タンクががっしりと固定されることを確認。



ブレーキに取り掛かる。
ハブのフィンの時は旋盤で作ったが、
“よれ”を修正するのに手間がかかった。
そこで今度は手作業。

円形に切った0.4mmアルミ板の内側をドリルをカッター代わりにして切り抜く。

  

エアスクープは洋白板を加工?と思ったが、キットの内側を掘りぬく作戦に変更。

このキットのホワイトメタルは質が非常に良いので、綺麗に磨けばごらんの通り!

(下写真左側がキットのもの。)

    


ブレーキのエアダクトに網を貼り付け、仮り組み。いい感じ!

 

ブレーキワイヤー取り付け部分は、0.6mmアルミ板のステーにリベットを通した後、
裏側でつぶしてかしめ、さらに、かしめた部分に穴を開ける。  
ワイヤ調節部分にあたるステーは、3mmアルミ棒を旋盤で加工。

   

リアブレーキはダクトに網をはるだけ。
網の枠は 0.2mm真鍮板。
ドリルで穴を開け 内側の形を整える 切り出す。真鍮の網を切り出す。
 
枠は虫ピンで固定。0.6mmアルミ板からステーを作成。
接合部分は0.2mm真鍮板をハンダメッキ。

     

リアスプロケは、プライマリーのように 1mmアルミ板では厚みが足らない。
悩んだ末、キットのメタルにハンダを盛って歯をドリルで掘り直しすることにした。
   ハンダを盛る    平らに削る    54歯・6.67 で設計    穴あ

 

周囲を削り取った後、チェーンに合うようにほんの少しずつ削って調整。
  
リアブレーキのフィンは、さらに別の作成方法。(上右写真)
0.2mmの洋白板に切れ込みを入れてノコギリとし、それで溝を削ってみた。
今まで作ったフィンと対して変わらない??

前後ブレーキを組み込んでみる。まぁいいか。次はばらして塗装だ。
 

 

03.09.

パイピング & フューエルコック

エンジン右サイドのタイミングカバーには、マグネトーとの接合する反対部分に

小さなカバーがついているが、キットではそのネジ部分だけが本体についている。
逆に小さなカバーにはネジにあたる部分が丸くえぐられている。(左写真)不思議…
  

 

そこでネジ取付け部分を作る。小さな丸になるようハンダを盛ってから、穴あけ。 

タイミングカバー本体は、ネジ部分を全て穴あけしておく。
 
  

パイピングは、模型製作の中でも非常に楽しいところ。

ストックのメッシュ・クリアチューブ・黒ゴムの中から適当な組合せを考える。

今回は、1/8と大きいのでパイプ接合部分にも拘ってみる。

一番目立つオイルタンクとタイミングカバーの接合をメッシュパイプで作成。

メッシュパイプの留め具は 0.2mm洋白板。虫ピンと1mm径のアルミパイプで固定。

   

実車のパイプ取付け部分は、ネジ状パイプを六角ナットで留めてあるので再現する。
薄い六角ナットは、普通に売っている3Mのナットを薄く削ったもの。

キャブとフローターを結ぶパイプは、アクセントとして赤メッシュにしてみた。

フローターにもフューエルタンクからのパイプ取り付け部分を追加しておく。

 


これらを仮組みしてみる。
オイルタンクへのもどりパイプが、ほとんど見えない…

    

次はフューエルコック。小さい部品だが、手抜きせず実車に近いものに…

2mmの真鍮棒を様々な径に削り、それぞれに穴をあけて

2mm1.6mm1.4mmの真鍮パイプを自作。それらに横穴もあける。
  

手で回すコックの部分は、1.2mmの真鍮棒を曲げ、潰し、削って作成。(左写真)

それらを組み合わせて、コックは可動できるようにハンダ付け。


     

フューエルパイプは、透明パイプにクリアイエローで色づけしたもの。
ちょっと安っぽいか…
 

パイプ部品がそろったので、それらを組み付けてみる。
タンクを載せると、こだわった部品が見えなくなるのが残念…
  
 

02.17.

シリンダーヘッド修正  ・シート革貼り ・ デカール作成

タコケーブルの取出しがどのようになっているのか調べているうちに、
ヘッド
の形状が随分と違てしまっていることを発見。

ボルトを通す筒と思っていた部分が、逆に筒状に凹んでいるではないか!

作り直すのは非常に面倒… だが、まぁ、やり直すことにした。

ネジを通していた筒を削り取り、アルミパイプを半分にカットしたものを組み込む。
プラグが入る部分も半円状に削った。
以前に作った写真(一番右)と比較すると、その違いは明らか。

   

タコケーブルの取り付け部分は、結構多数の部品で構成されている。
四方に穴の開いた円盤状のステーにギアが入る部品が取り付けられているが

その円盤を洋白板を加工して作成。

   
    
円盤状ステーをネジ留めするシリンダーヘッドの形状も変更。
部品を取り付けた状態が、右の写真。苦労した分だけ良くはなったが、

タンクを載せると全く見えなくなってしまうのが、少々悲しい。

  

 

今度はエキパイの取り付けステーとリアブレーキ用のステーを作る。

これは0.2mm真鍮板を加工。強度を保つためのエッジを折り曲げる。

そして、フレームにハンダ付け。

     
 

プライマリーチェーンカバーのステー部分も修正。非常に薄いホワイトメタルを
溶かさないように注意しながらハンダを盛ってから、ネジ用の穴を開ける。

 

タンクを載せるステーの取り付けネジ部分を内側にも加え、

プライマリーチェーンカバーのためのステーも取り付け、やっとフレームが完成。
サーフェイサーを塗って具合をみる。

   

 進展している気がしないので、大きな部品を弄くってみる。

シートに貼るための0.2mm厚の本革を適当な大きさに切り出し、

原型に合わせながら形を適当に調整。

  
5枚に分割された本革を、ゼリー状瞬間接着剤で貼り付けていく。

少々形がずれていても、本皮は引っ張ればかなり伸びるので調整し易い。

瞬間接着剤が少々はみ出しても、紙ヤスリで削って靴墨を塗れば問題なし。

  

シートが出来たので、タンクの裏と、タンク留めのための溝を作る。

タンクの裏は、ほとんど見えないので、プラ板とエポキシパテで適当に作成。

  

イラストレーターで
タンク用とタイミングカバー用(写真右)のAJSロゴを作成。

ロゴにもいくつかの修理があるようで困ったが、とりあえず2種類作ってみた。
一番左のものが多いですかね。
違いは、黒の縁取りラインが交差しているかどうかとJの形状。
 

01.09.

チェーン & マグネトー

年末・年始とまとまった時間がとれたので

忍耐だけが勝負のチェーンの組み立てに入った。

 

1/9用のコスモズファクトリーのチェーンではなく

1/8用に友人が作ったエッチングを利用。

切り出したエッチングのコマを2本の0.45mm虫ピンに通して

鉄やすりで削って形を整える。

 
ローラーは直径
1mm、穴の直径0.5mmの真鍮パイプを使用。

ローラーの幅が0.1mm以上も誤差が出ると

チェーンを組んだ時によれが生じる。

そこで、旋盤に軽く咥えさせ、カッターの歯をはめ込み

ぴったり1mm幅で切り出していく。

   

 チェーンを留めるのは、0.5mmの虫ピン。

その頭は案外と大きく、そしてぽっちゃりと丸いので

このままでは、チェーンのコマをしっかりと留められない。

そこで、11本ルーターで削り、頭部分を0.1mmくらいに薄くする。

(写真はかなり拡大しているが、このピンが0.5mmの直径)


虫ピンでかしめる前に、写真のように1つのペンチに咥えさせた状態で

もう1つのペンチでギュッ!と引っ張る。(引っ張っているのは右上のペンチ)

     

引っ張り切ったところで、かしめる。これで外れる心配はなし。

写真にあるさびたペンチは、かしめるのに丁度よい噛み合わせのあるもの。

 

次にギアの作成。

簡単に歯の位置を示す設計図を描き、1mm厚のアルミ板に貼り付ける。
それにあわせて、0.5mmドリルで穴をあけ、1.3mmまで穴を広げていく。

これをキットのギアに置き換える。
  

チェーンをピンと張るには、実車同様、ギアボックスの位置を変動させて調整。

   
 

プライマリーチェーンができたところでマグネトーの修正にはいる。

キットのものは、マグネトーの留め具まで一体成型になってしまっているのが残念。

留め具部分を削りおとし、ネジ部分の形状はハンダを盛って削って修正。

   

円盤の部分は、10mmアルミ棒から削り出し。

旋盤に加えさせている状態で、旋盤の歯をあてて周囲のギザギザ部分を作る。

 

留め具は、0.2mm洋白板で作成。

2つの留め具を締めるためのボルト径は0.8mm。これを六角ボルトで留める。

既成のボルトでは短いので、0.9mm真鍮パイプを使って継ぎ足し、ハンダづけ。

留め具のネジ留め部分を強化するため(だろう)の円柱部は、1.2mm真鍮線で作成。

これに0.9mmの穴をあけてボルトが通るようにする。

     

エンジン下部も実車と同じように、留め具を付ける場所を作成。

(この構造の写真を探すのに、物凄く時間がかかった…)
 

 

マグネトーをここまで拘っているのに、

キャブのシリンダーを作っていないというのは、手抜きか…と思い

キャブを解体し、穴をあけ、真鍮棒でシリンダーを作成。
  

Amal GPキャブの構造図を参考につくるが、
シリンダーの形状は
一部しか見えないので手抜きにする。

苦労して作り直したが、シリンダーがほとんど見えないのが残念。

(キャブ横の縦部分にはニードルが入っているのね。構造図を見て初めて知った)

 

プライマリーチェーンとマグネトーがついて、よい感じになってきました!

12.24.

ギアボックス・キャブ・フローター

 

 フレームの大枠が決まったので、ギアボックス ステーを作る。

ステーの下側をフレームに合わせて追加加工。

キットのナンバープレートは使わないので、長方形に切り出してステーに合わせる。

    

 

ステーはすべて、ボルト留めにする。がっちり決まっていい感じ。

   
しっかりとエンジンを固定するため、エンジンを取り付けボルトも作成。

既製品に合うものがないので、真鍮パイプにネジ部分をハンダ付け。        

次にギアボックス。

キットのものは、形状が違う。

エキパイとの干渉をさけるために“えぐれ“部分はもっと丸みがある。

クラッチワイヤーの取り付け部分はもっと内側。
(写真では磨かれていないのがキットの部品・磨かれているのが修正後)

  

また、ギアボックス本体も外側も厚みが足らないのでハンダを盛る。
カバーをアルミ棒から削りだして、完成。

     

さて、今度はキャブレーター。

アマルGPキャブは、下部に三角の板(?)がある。

また、調整スクリューがつく場所がないので追加する。
キットのキャブはただの円筒だが、キャブ左側には

縦にケーブルの通る筋。そして調整六角ボルトがつく部分がある。

それを、真鍮パイプを組み合わせて追加。(写真左が修正後・右がキットの部品)

   

ホワイトメタルが溶けるギリギリの温度でハンダ付け。 

溶かしたら一巻の終わりなので緊張しますねぇ~~

インテークマニフォールドと六角ボルトで固定できるようにする。


エアファンネルは、7mmアルミ棒から削りだし。

内側部分は、4mm5mm6mmのドリルで段階的に穴を開け

あとは地道にヤスリで滑らかになるように削る。
  
 

組み上げてみるとかなりいい感じ!

 
さらに、フローターも自作。

キットのものより、フローターには何かと部品が多い。

本体・蓋を7mmアルミ棒から削りだし、6角ナットを薄く削って底部へ、

上部も吊り下げが調整できるように、6角ナット留めできるよう工夫。
    
吊り下げと言えば、フレーム側にフローター吊下げ用のステーが必要。

真鍮板を組合せハンダづけ。 
実際にフレームから吊下げると… それっぽくなりました。

   

 以上、エンジン周辺の部品でした。

って、プライマリチェーン&ギアという難関を残したままだけれど…
   

キットのマフラーは、メガホン部が不思議なくらい極端に短い。
アルミ棒削りだしか… と思っていたが、キットのメタルにハンダをてんこ盛り! 
削っては凹み部分にハンダを盛り、3回目でやっと形に… 
しかし、“やに”の部分が黒点となって汚い。どうにかしないとなぁ…
 




11.24.

フェンダー ・タンク受け ・シリンダーヘッド

フロントのフェンダーにとりかかる。

キットのものは幅がかなり広い。このままでは全く収まらないので幅をつめる。

また、実車写真と比べると、なんと長さも1cm以上足らない…

  

もう1つのキットにどういうわけかフェンダーが2つ入っていたので

それをカットして、接合することにした。
ホワイトメタルなのでハンダで接合可能だが、
アールに違和感なく繋げるかが問題。

アールの合う缶のふたをみつけてきて、それに載せたままハンダ付け。

    

裏側を見ると接合部分が心もとないので裏からもハンダで補強。

写真で見る限り接合部分は分からない。

(息子が”うっすらと線が見える…”っと。 いいの、塗装するんだから…)



次にフェンダーステーを作ろうとしたが、キットのステーはゴムブーツと
干渉してしまい、それを解消するために、ゴムーブーツ側が削られている。
それはおかしいだろうということで、まず
ゴムブーツを先に作ることにする。
ストローでも使うかと思っていたが、9mmのフレキシブルストローなんてなかった。
そこで、愛用の旋盤 KS-20010mmのアルミ棒を削っていく。

    

写真で実車ブーツのヒダを数えてみたら16個。どの写真もそうだった。

自作したのは14個。旋盤の刃の角度ではこれが精一杯。まぁ、ヒダの数なんて…

 

さて、ブーツができたので、フェンダーステーにとりかかる。
実車写真をよく見ると、ちゃんとゴムブーツと干渉しないように
ステー側が加工されている。
写真左がキットのもの。真中が試作品。右は
0.6mmアルミ板から切っただけのもの。
 

フェンダーのアールに這うようにアルミ板を折り曲げるのは結構難しい。

試行錯誤の末、やっと完成。
  

組み立ててみると、ゴムブーツ(ってアルミ棒だけど)にぶつからず
ピッタリと収まった。(実車写真にはゴムがステーにぶつかっているものもある。)

 

次にタンクを載せるステーを作る。これがないとタンクが左右に傾いちゃうからね。

0.2mの真鍮板を細く切り出し、4mmのダウンチューブに巻きつけた上、

タンク受けの部分を折り曲げる… と書くのは簡単だが、

傾きも合わせて定位置に付けるのは案外大変な作業。
    

さらにステーをボルトで締めて固定しているように見せかけるため(実際には形だけ)

0.8mm真鍮パイプをハンダ付けしてから、真ん中にスリットを入れる。

 

今度は、シート側のタンク受け。

5mm程度の真鍮棒をハンダ付けしようとしたら、熱伝導が悪くハンダがのらない。

そこで、5mmの真鍮パイプをくっつけて、その中に4mmの受けを入れる形にした。

実車はこの上部がゴムのようだ。 タンクを押さえるバネのためのステーも付ける。 
  

タンク下のチューブからプライマリーチェーンへのオイル供給がなされるため、
フレームの下部にオイル取り出し口もつけておく。

 

何となくエンジン周辺に戻ってってきたので、シリンダーヘッドに手を入れる。
ヘッドからフィンを突き抜け、シリンダーをエンジン下部に固定する4本のネジ。

それを通すパイプをシリンダーヘッドにどう固定するか…    が問題。

この問題も、長らくこのキットを放り出すことになった1つの要因。 

結局、真鍮パイプをハンダ付けして形を整えるしかないという結論。
 

ハンダの温度を調節して、ホワイトメタルが溶けるギリギリを狙う。

溶かしたらオジャン… だが、何とか融合。形を整え六角ボルトをつける。

4本が歪んで見える? …そうです。昔作ったフィンの穴に合わせたので…
フィンの中に入ってしまえば、ほとんど分かりません。

    

さらにヘッドの穴に、2mm強のマイナスネジを1.7mmまで削ったものをつける。

上部のネジも全部とりつけて、とりあえずエンジンヘッドは完成。

 

エンジン下部の形状は文句なし! 

このキットのパーツ1つひとつの完成度は、素晴しいものがあります。

それなのにどうしてフレームだけ妙なんだろ? 不思議…