07.26.
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11.24.
フェンダー ・タンク受け ・シリンダーヘッド
フロントのフェンダーにとりかかる。
キットのものは幅がかなり広い。このままでは全く収まらないので幅をつめる。
また、実車写真と比べると、なんと長さも1cm以上足らない…
もう1つのキットにどういうわけかフェンダーが2つ入っていたので
それをカットして、接合することにした。
ホワイトメタルなのでハンダで接合可能だが、アールに違和感なく繋げるかが問題。
アールの合う缶のふたをみつけてきて、それに載せたままハンダ付け。
裏側を見ると接合部分が心もとないので裏からもハンダで補強。
写真で見る限り接合部分は分からない。
(息子が”うっすらと線が見える…”っと。 いいの、塗装するんだから…)
次にフェンダーステーを作ろうとしたが、キットのステーはゴムブーツと
干渉してしまい、それを解消するために、ゴムーブーツ側が削られている。
それはおかしいだろうということで、まずゴムブーツを先に作ることにする。
ストローでも使うかと思っていたが、9mmのフレキシブルストローなんてなかった。
そこで、愛用の旋盤 KS-200で10mmのアルミ棒を削っていく。
写真で実車ブーツのヒダを数えてみたら16個。どの写真もそうだった。
自作したのは14個。旋盤の刃の角度ではこれが精一杯。まぁ、ヒダの数なんて…
さて、ブーツができたので、フェンダーステーにとりかかる。
実車写真をよく見ると、ちゃんとゴムブーツと干渉しないように
ステー側が加工されている。
写真左がキットのもの。真中が試作品。右は0.6mmアルミ板から切っただけのもの。
フェンダーのアールに這うようにアルミ板を折り曲げるのは結構難しい。
組み立ててみると、ゴムブーツ(ってアルミ棒だけど)にぶつからず
ピッタリと収まった。(実車写真にはゴムがステーにぶつかっているものもある。)
次にタンクを載せるステーを作る。これがないとタンクが左右に傾いちゃうからね。
0.2mの真鍮板を細く切り出し、4mmのダウンチューブに巻きつけた上、
タンク受けの部分を折り曲げる… と書くのは簡単だが、
さらにステーをボルトで締めて固定しているように見せかけるため(実際には形だけ)
0.8mm真鍮パイプをハンダ付けしてから、真ん中にスリットを入れる。
今度は、シート側のタンク受け。
5mm程度の真鍮棒をハンダ付けしようとしたら、熱伝導が悪くハンダがのらない。
そこで、5mmの真鍮パイプをくっつけて、その中に4mmの受けを入れる形にした。
実車はこの上部がゴムのようだ。 タンクを押さえるバネのためのステーも付ける。
タンク下のチューブからプライマリーチェーンへのオイル供給がなされるため、
フレームの下部にオイル取り出し口もつけておく。
何となくエンジン周辺に戻ってってきたので、シリンダーヘッドに手を入れる。
ヘッドからフィンを突き抜け、シリンダーをエンジン下部に固定する4本のネジ。
それを通すパイプをシリンダーヘッドにどう固定するか… が問題。
この問題も、長らくこのキットを放り出すことになった1つの要因。
結局、真鍮パイプをハンダ付けして形を整えるしかないという結論。
ハンダの温度を調節して、ホワイトメタルが溶けるギリギリを狙う。
溶かしたらオジャン… だが、何とか融合。形を整え六角ボルトをつける。
4本が歪んで見える? …そうです。昔作ったフィンの穴に合わせたので…
フィンの中に入ってしまえば、ほとんど分かりません。
さらにヘッドの穴に、2mm強のマイナスネジを1.7mmまで削ったものをつける。
上部のネジも全部とりつけて、とりあえずエンジンヘッドは完成。
エンジン下部の形状は文句なし!
このキットのパーツ1つひとつの完成度は、素晴しいものがあります。
それなのにどうしてフレームだけ妙なんだろ? 不思議…
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