05.06.
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05.25.
各ステーの修正
模型の重量があるので、接着剤での接合では心もとないため、可能な限りボルト留めにする。まずはシリンダーヘッドとフレーム(オイルタンク)との接合部分。六角部分が1.6mm、ネジ部直径1.2mmのボルトを使用し、1.6mmステンレスパイプを間に挟んで留める。接合部分の部品形状も薄くて簡単に歪むので、ハンダを盛って強化する。
フレーム(オイルタンク)後部のステーも薄いホワイトメタルで簡単に曲がってしまうため、内側に0.2mm厚の真鍮板で同じ形を作って補強。組み合わせたらエッジをハンダを流し込んで接着。
フレームとシリンダーヘッドとの接合も六角ボルトを使うが、適当な長さのものがないので、真鍮パイプと六角ボルトを組み合わせて自作。
2つのシリンダーは走行中に冷却する際、後側のシリンダーも冷えるように少々ずれた配置になっている。キットのものは、シリンダーは実車通りだが、フレームを取り付ける部分が前後とも同じ形状のため、そのまま組むと、オイルタンクが進行方向に対して斜めになってしまう。そこで、接合部分の部品を実車と同じになるように加工。
エンジンにしっかりとフレームがついたため、次にフロントフォークが取り付けられるように加工する。キットのままだと、ステアリングが固定されてしまっているで、可動できるようにフレームからステーを切り離す。
切り取りる道具は、0.1mm厚の洋白板に、はさみでギザギザを入れたもの。歯が鈍くなったら新たに切れ込みを入れればよいだけなので、使いがってが非常に良い。ステーの穴も中心からずれているので、ハンダで埋めてから穴をあけ直す。
フロントフォークのステーは左右の長さが微妙に違っていたり、角が落ちていたりするので、ハンダを盛って修正し、六角ナットで留められるようにボルトを埋め込む。
フォーク側のステーを修正し終わったので、今度はフレーム側のステーも修正する。こちらは大幅に長さが足らないので、両端にハンダを盛って形を整える。真鍮パイプで自作するほうが、真円も出るしボルト留めするための穴も真っ直ぐになるので、その方がよかったか…
フロントフォークは、板に穴を開けてガイドを立て、垂直を出せるように穴をあけ直す。
時々「小さな六角ボルトやナットはどうやって手に入れているのか?」と聞かれるが、eBayなど海外のオークションで古い鉄道模型用のものを買うことが 多い。M0.8~M1.4はなかなか見かけないので、見つけ次第買っているが、ヘッドの大きさ、ボルトの厚みなど様々。
日本製のものが精度もよいけれど、もう生産されていないのでしょうか?見かけませんね。どなたかご存知ですか?
さて、またまた必要なボルトは真鍮パイプやステンレスパイプと組み合わせて自作し、フォーク全体を組み立ててみる。なかなか良い感じ!
今度はリアのスイングアーム。Vincentは、初めてリアのサスペンションを採用したバイク。それまではリジッドフレームで地面からの振動は吸収されていなかった。
さて、キットのスイングアーム、形状はなかなか良くできているのだが、三角になる角度が30°とちょっと鋭角。35°が正しいらしい。また、ホワイトメタルのフレームでは、とても重量に耐えられそうになので真鍮線に置き換える。直径2.5mmと3mmのものを使うが、2.5mmもあると先端部分を潰して広げることが難しい。(実車はフレームがパイプ状なので潰せているようだ) そこで真鍮板をハンダづけして成形することにした。
置き換える真鍮棒は、両端を削って、キットの部品に差し込むように作る。差し込む部分を長めにしてあるので、利用するキットのホワイトメタルの部分の強度も確保できる。
組み込んでみると、なかなかいい感じになってきた。全体の形を見るために取り付けたリアショック(前後逆についていますね) は、間にもう1本入るのでこのままでは間隔が狭すぎます。(スイングアーム側のステーの外側に両方ともつくようにする)
しかし、1つひとつの部品修正に時間がかかり過ぎる~
一体、完成までどれほどの時間がかかるのだろう…
そう言えば、このBig6のキットは Vincent Black Shadow にした。RAEと両方作るのはかなり大変そうなので、まずはこちらだけ。
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