05.06.
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07.06.
エキパイ修正 ・ 各種ステー
キットのホワイトメタルの各ステーは、どうしても歪みが出るし、強度にも不安があるので、全て真鍮丸棒で作り直す。
細い方のフロントフォークの取り付け部分は、先端を半分削り落とした上に、真鍮板を半田付けする。さらにバネで可動する先端部はアルミ棒を削ってネジ留めができるようにする。アルミ棒の径は 3mm、真鍮棒の径は 3.6mm。
また、メインのフロントフォークの幅が広すぎるため、1.5mmほど削って細くする。これで上部の角度も全体の形状も随分とスッキリした。クッションのある細い方のフォークと組み合わせるとなかなか良い感じ。
フロントフェンダーステーは、1.5mmの真鍮丸棒を手曲げ加工。フェンダーを取り付ける部分として、小さな真鍮板を半田づけして穴をあけ、六角ボルトとナットで留められるようにする。
ヘッドライトステーは、垂直方向に重量がかかる部分は(ヘッドライトがメタルの塊なのでそれなりの重さがある)キットのものは長すぎるし強度が怪しいので、真鍮棒に置き換える。ボルトを取り付ける部分は、小さく切った真鍮板を半田づけしてある。微妙なカーブを描いているので左右対称にするのに一苦労。部品作りに疲れたので、水平方向の部品は、歪みが少なく強度にも問題がないキットのものをそのまま使用。これらも六角ボルトとナットで組み上げる。
最大の難関だったのは、エキパイの修正。マフラーにつながる部分も、シリンダーにつながる部分も短い。写真では仮組してあるが、黄色丸部分のうちマフラーにつながる部分は1cmほども短く、また、シリンダーにつながる部分は、カーブを描いているために、筒の形状を保ったまま継ぎ足すのは非常に難しそう… また、シリンダー側は赤丸の部分を見ると分かるように、エキパイの角度と合っていないため、この部分も修正しなければならない。
まずは、一番簡単そうなマフラー側の直線部分の継ぎ足しに挑戦。真鍮パイプをいくつか組合せ、その上に半田を盛る。荒削りにしてから形を整える。さらに接合部に段差があるので、再度半田を盛っては削る。という作業を繰り返してなんとか継ぎ足せた。
写真を撮る余裕がなかったが、湾曲部分の継ぎ足しにも成功したので、調子に乗って、2本に分かれている部分に凹みがあるので(写真赤丸の部分)、ここにも半田を盛って修正する。若干の歪みは残るものの、パッと見では気が付かない程度には治った。さらに全体の歪みを修正すると、後側のシリンダーにつくエキパイも短くなったため(青丸部分)、これも継ぎ足した。
次に、シリンダー側のエキパイ取り付け部分の修正に入る。(比較している左側のシリンダーはRAEのキットのもの。取り付け部分の角度、長さが正確)
これも余裕がなく修正過程の写真を撮れなかったが、半田を盛っては、やすりで削るという作業を繰り返し、なんとかエキパイを取り付けられる状態にすることに成功。一番右の写真は修整後の状態。継ぎ足した部分は写真で見ても気にならない程度になっている。
リアフェンダーステーは、真鍮棒に真鍮板を半田づけし、さらにフェンダーのカーブに合わせて曲げてからボルト用の穴を開ける。ちょっと位置がずれるとフェンダーの取り付け角度が曲がってしまうので、仮組を慎重に行いながら位置決めをする。
チェーンカバーの取り付け部分は、キットのままだと位置がずれていて取り付けが不可能。そこで真鍮板に置き換える。ホワイトメタルを溶かさないように温度調節をしながら、半田を余分に持って削り落としていく。チェーンカバーを取り付けるステーも真鍮加工で自作する。
リアフェンダーは、本来はメンテナンスを容易にするために分割式となっている。その分割部分の部品は、モールドが甘すぎるので全てを削り落とす。さらに、リアフェンダーとのアールが合っておらず浮いてしまう状態なので、内側に半田を盛って削って修正。また、ナンバープレートが付く部分も左右の形状が違うため、薄い部分ではあるがここも半田を盛って修正。
それらを組み合わせ、チェーンカバーも含めて車体に組み込んでみる。かなり良い感じ。シート形状を修正し、シート取り付けのステーも加工しないとね…
メタルのタンクではなく、レジンタンクを使用することにしたが、長すぎるので、絞込みの激しい後部を削り落として形を整える。また、前部の形状も丸すぎるので、角度をつけて平に修正する。これはRAEのキットのものだが、RAEのキットはここが最大の欠点かも。ただ、様々な部品を作っていくと、RAEのキットは各部品が非常に良く出来ていることが分かってきた。
今までの部品を組み込むと、やっと全体像が見えてきた。
それなりのシルエットになってきたが、完成までの道のりは相当長い気がする…
まぁ、レアで高価なキットなのだから、制作を充分に楽しまなくっちゃね。
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