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クラシックバイクを中心に、細部に拘ったバイク模型の制作記録  

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05.20.

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  • 05/20/01:31

10.10.

リム・ハンドル・キャスター角変更・キャブ・オイルタンク

キットでは前後のリムが同じ大きさになっているが、実車は後輪19インチ、前輪20インチ。どうしようか考えている頃、モデルファクトリーヒロのブラフ=シューペリアーを購入した。そのブラフのリムが酷く歪んでおり、しかも捩れていて修正ができないほどだったため、新たなものを送ってもらったのだが、その捻じれたリムを修正できないか試してみた。歪みを無理やり直し、リムの両サイドを大幅に削ってみたところ、細いリムとしては使えそうになったため(もちろんブラフには使用できない)代用してみた。中央の盛り上がっている部分など若干の歪みは残るものの何とか誤魔化せたような気がする。


キットのタイヤは軍用をそのまま転用しているためかタイヤ幅(横幅ではなく高さ)があり過ぎるので、前輪はプロターのキットから流用。後輪は、いくつかのタイヤを試したが、結局、キットのタイヤの横幅を広げることで(つまり偏平率を変えて)高さを少し低くし、そのまま使うことにした。 

タイヤまで出来上がったので、仮組してみたが何かが妙… 
フロントフォークが寝すぎている(キャスター角が大きすぎる)のだった。最初に実車写真とキットの仮組を合わせた時に、フレーム修正の必要なしと思っていたが、実は前輪が若干ずれており実際にはキャスター角度が違っていたのだった。仕方がないので、フレーム修正に入るが、エンジンを搭載するステーはもう作り直してしまったので今更変えたくないから、ダウンチューブは弄らない。ダウンチューブの取り付け部分を強引に曲げて(どうせタンクに隠れて見えなくなる)角度を2度ほど修正した。写真黒線が修正前の角度。赤線が変更する角度。たった2度でも随分印象が違う。


ガーダーフォークのスプリングは、キットのものは余りにも細すぎるので、径1mmの洋白線を手巻きで自作。とは言え、中央が膨らんだスプリングを自作するのは難しい。鉛筆の先に洋白線を半分まで巻き付けた後、洋白線を90度折り曲げて残り半分を別途作成してから、元に戻して形を整えた。(この説明では分かりにくいですね)
洋白線のバネは手頃な跳ね返り感があり、六角ボルトとナットで組み立てたガーダーフォークは実車のように可動して気持ちよい。


拘り癖が出てきたので、気になっていたエンジンヘッド上部も修正する。まずは、エキパイの取り付け口の角度を修正し、さらに、その上部にちょっとだけあるフィンも再現する。パテを盛ったところは、カッターで切れ込みを入れて、パッと見でフィンらしくするが、エンジンヘッドのサイドにあるフィンは真鍮板で付け足した。
また、インテークマニフォールドが、軍用3HWではエンジンのほぼ真後ろを向いている(埃を吸いにくくするため?)のだが、3HやTiger80では外側を向いていてキャブが吸気しやすい(多分)ようになっている。しかも若干上を向いているので、そのように修正した。更にヘッドを留めるネジ穴も付け足した。


エンジンとフレームの間にあるステーを真鍮線と真鍮パイプで自作。3Hとはエンジンヘッドの形状が違うだけではなく、取り付ける場所も違うので、ダウンチューブ側の取り付け位置も上方に修正した。


次にキャブレーターも修正。キットのものをホワイトメタルでキャスティングしてあるが、キャブの縦の長さが短いため、かなり小さく見えてしまうので、上部にアルミ棒を加工した部品を付け足した。さらにエアファンネルもアルミ棒を旋盤で加工。また、フローターがキャブ本体と同じ様に地面に対して垂直になるよう作られていたが、インテークマニフォールドの角度を上向きにしたため、そのままではフロータが斜めになってしまう。そこで、取り付け部分を斜めになるように加工し、ネジ類も追加した。


オイルタンクのキャップは、中央に取っ手(?)となる部分を残すようにアルミ棒を鉄ヤスリで削り、その後、旋盤で形を整える。オイルタンク側は5mmのアルミ棒で入口を作った。


ハンドルバーは、径2.5mmのステンレス線を曲げて作る。2.5mmのステンレス線は、スロットカーのタイヤ軸用というものを購入してみた。1937年Tiger80のハンドル形状は、いくつもの写真を見ても、それぞれ違っていてどれがオリジナルだか分からない。少なくてもキット(赤)の形ではないことだけは確か。仕方がないので、いくつか作ってみて、良さそうのなものを使うことにした。
まぁまぁ、よいかなと思ったのが次の写真のもの。


ところが1937年のSpeed Twinのオリジナルとしているいくつかの写真では、ほとんど同じ形状をしており、その後のTiger100までほぼ同じ形状が使われているらしいと気が付いたので、再度作り直した。ステンレスが固くて、曲がり方がちょっと鋭角になってしまったが、まぁ、こんなものか。

キットのハンドルバーを装着した写真と比べてみると相当違うことが分かる。
特に、上部から全体を見てみると、キットのハンドルを装着するとフロント周辺がヘラ鹿のように見えてしまう(ハンドルが後ろ過ぎる)。これも軍用仕様のためか?

大まかな部品がだいたい出来上がったので、仮組をしてみる。

真横から見た形状としては、そこそこ満足の行く状態にまでなってきた。
それでも前タイヤの径が変わった分、フロントフェンダーをもう少し修正する必要がありそう。
キットのサドルもいい形をしているのだけれど、高さが足らないから、これも自作か…
まだまだ先は長い。




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